服や靴などにガムが付いた経験はありませんか?
ガムを食べたまま寝てしまい髪の毛にこびり付いてしまったり、ガムを踏んでしまったりしたことがあるんですが、本当に厄介なんですよね…。
今回は、ガムの性質を利用した取り方を紹介しつつ、服や靴、床、プラスチック、車のシートなど、素材別にガムを取る手順をまとめています。
ガムは家にあるもので簡単に落とせるので、慌てず素材に合った方法で落としていきましょう!
ガムの取り方は4通り!
ガムの取り方は以下の4通り。
- 氷やコールドスプレーで冷やす
- 油で溶かす
- 除光液
- アルコール
ほとんどの素材に適用することが可能。素材に合わせて使い分けることで、ガムを簡単に落とすことができます。
冷やす
ガムは、30℃以上の温度になると溶ける性質があります。
口の中は36℃ほどなので、噛んでいくうちにやわらかくなっていくのはそのためです。
この逆の性質を利用し、ガムを冷やせば固くなって取ることができます。
ガムが付いている素材に合わせて冷蔵庫に入れたり氷を当てたり、コールドスプレーで冷やして取ることが可能です。
油で溶かす
ガムは、ポリイソブチレンや酢酸ビニル樹脂、チクルなどと呼ばれる植物性の樹脂でつくられています。
これらの成分が網の目のように絡み合っているのですが、チクルは油となじみやすいため、例えばチョコレートと一緒にガムを食べるとガムは溶けてしまうんです。
ガムを溶かす際、使う油はなんでもOK。アロマオイルでも落とすことができますよ。
除光液
ガムは、油だけでなく有機溶剤でも溶かすことができます。
除光液にはアセトンという有機溶剤が使われているので、ガムを溶かして落とすことが可能です。
除光液は刺激臭があるので、除光液を使って落とすときは必ず換気を行いながら使用しましょう。
また、引火性があるので、火を使っているときは除光液を使わないようにしましょう。
アルコール
ガムは、冷やしたり油や有機溶剤で溶かして落とすことができますが、時間が経ちすぎたガムは落とすのがむずかしい場合があります。
アルコールは、時間が経ったガムでもゆっくり浸透して溶かしてくれるので、上記の方法で完全に落とせなかったガムを落とすのにおすすめです。
ただし、キッチン用アルコール除菌スプレーのようなものはアルコール濃度が低いので落とせません。
消毒用アルコールなどアルコール濃度が高い製品を使って落とすようにしましょう。
服などの布に付いたガムの取り方
服など布に付いたガムは、入れられるなら冷蔵庫に入れて冷やします。
5分ほど入れておくとガムが固まるので、ゆっくり剥がしてください。剥がせなかったガムは、歯ブラシなどでやさしくこすり落としましょう。
それでも落とせない場合は、油を使って落とします。油をガムに馴染ませて、歯ブラシでやさしくこすりましょう。
油染みになってしまうので、ガムが取れたらすぐに洗濯してくださいね。
プラスチックに付いたガムの取り方
プラスチックに付いたガムは、油で溶かして落としましょう。
ガムに油を直接付けてタオルなどで擦ります。ガムが完全に溶けてきれいに取れたら、油を除去して完了です。
ちなみに、除光液もガムを溶かすことができますがプラスチックも溶けてしまって白く曇ってしまうので使用はおすすめしません。
床や壁に付いたガムの取り方
床についたガムは、氷を当てて冷やしましょう。コールドスプレーでも可。
7分ほど当てておくとガムが固まるので、固くなったらヘラを使ってこすり落としてください。
取り切れなかったガムは、アルコールで溶かして落としましょう。
コンクリートに付いたガムの取り方
コンクリートの場合は、氷だと時間がかかるのでコールドスプレーがおすすめです。
冷やしたら金属のヘラなどで、コンクリートを傷つけないよう削り取ってみましょう。
時間が経って取れにくいガムは、油で溶かして摘まみ取ってください。
コンクリートの油ジミが気になる場合は、アルカリ性洗剤や台所用中性洗剤を使って落としてくださいね。
毛布や絨毯に付いたガムの取り方
毛布や絨毯など毛足の長いものにガムが付いてしまうと厄介ですよね。
付いてすぐなら、や保冷剤などで冷やし固めて取りましょう。
時間が経ったガムや冷やして取れなかったガムは、アルコールで溶かして取ります。
きれいになってきたら、キッチンペーパーなどでやさしく拭き取りましょう。
髪の毛に付いたガムの取り方
髪の毛にガムが付いてしまったら、油で溶かして落とすのがおすすめです。
アルコールや除光液だと髪の毛が傷んでしまいますが、油なら髪へのダメージが少なくなります。
髪に水気があると油を弾いてしまうので、乾燥した状態で油を塗り込みましょう。
3分ほど待つと油がガムに馴染んでくるので、やわらかくなったところでくしやコームでやさしくときましょう。
シャンプーをして、残ったガムを取れば完了です。
靴に付いたガムの取り方
外出中にガムを踏んでしまった場合は、レシートやポケットティッシュである程度取ることができます。
レシートは、印字面を上にしてガムが付いた部分を乗せて体重を3回ほどかけましょう。レシートをゆっくり剥がせばガムが取れます。
ポケットティッシュは、ミシン目が付いていない面を上にして、ガムが付いている部分でグッと踏みます。
そのまま10mほど歩いてゆっくり剥がせばガムが取れるはずです。
ポケットティッシュは、新品か、中身がたくさん残っている方がクッション性が高まってガムがくっつきやすくなりますよ。
取りきれなかったガムや時間が経ったガムは、油やアルコール、除光液などで溶かして取りましょう。
車のシートに付いたガムの取り方
車のシートにガムが付いた場合、溶かして落とすとシミになってしまうことがあるので、冷やし固めて取りましょう。
まずは、ティッシュでガムをある程度拭き取りましょう。
氷や保冷剤などでガムを5分ほど冷やし固めたら、ガムテープの粘着力を利用して剥がし取っていきます。
ガムテープの粘着力が弱まったら、再度冷やし固め、新しい部分で剥がし取る、を繰り返し行って落としてください。
(関連記事:車のシート洗浄!自分で洗う方法や注意点を徹底解説)
ガムを取るときの注意点。素材を傷める場合も…
布などに付いたガムを冷やし固めて取る場合、繊維の奥まで入り込んだガムを落とすことはできないので油を使うのがおすすめです。
ですが、油でガムを取る場合、油の量が多すぎたり取るのに時間がかかったりすると、衣類にシミができてしまうことがあります。
油は少量ずつ使い、すぐに洗濯するなどして注意してください。
アルコールも時間をかけすぎると生地が傷む原因になるので、手早くやさしく取るようにしましょう。
ガムを取るときに便利なおすすめグッズ
ガムを取るのにおすすめの便利グッズを2選ご紹介します。
泡タイプと液体タイプの2種類をご紹介しているので、用途に合わせて使い分けてみてくださいね!
マルセル油汚れとり・シール剥がし・ガムとり200ml
マルセル油汚れとり・シール剥がし・ガムとりは、ガム取りだけでなく、シールや油汚れも落とすことができます。
柑橘類から抽出された天然原料D-リモネンが主成分。人体に有害な溶剤を含まないので、環境にも人にもやさしい洗剤なので、小さなお子さんやペットを飼っているご家庭にもおすすめです。
泡タイプなので、垂れて欲しくないところへ使うのに便利です。
数年経過し真っ黒に硬化したガム跡もよく落ちました。軽く塗りこんで1~2分おくとガム跡が溶け出します。本品はムース状なのですが意外にのびが悪く、使いにくいと感じる面もありました。広い面に使う時には液体ミスト状のほうが使いやすいかも。ただ、溶解性能はとても高く、臭いもオレンジの香りでGOOD。
AZ(エーゼット) ガム取り クリーナー 50ml
AZ(エーゼット) ガム取り クリーナーは、天然のオレンジオイルを使用したガム取りクリーナー。
環境や人にやさしい製品となっていますが、強力タイプで素早くガムに浸透して落としてくれます。
液体なので垂れますが、広がって欲しい場所への塗布におすすめの商品です。
靴の裏に付いたガムを1回でほとんど拭き取れました。
溝の奥にくっついたガムには、靴底を上に向けてトイレットペーパーかティッシュペーパーを2枚ほど乗せる。そこに A2-001 強力ガム取りクリーナーをぽたぽた垂らす。拭き取る。という方法にしました。
クリーナー液はさらっとしていてよく流れたり、じわっと広がります。靴の裏に使うときには、靴の裏以外につかないような工夫が必要です。たとえば下方にトイレットペーパーを丸めてあてがい、液を吸収させるとかですね。
まとめ
ガムの取り方は主に4通りあるので、素材に合わせて適切な方法を選んで落としていきましょう。いずれの取り方も、素材が傷まないようやさしく素早く行うことがポイントです。
コールドスプレーやアルコール除菌スプレー、除光液を使用する場合は十分に換気を行い、火災など事故の原因になるので火の元にくれぐれも注意してください。
ガムが付いてしまうと焦ってしまいますが、時間が経ったガムでも簡単に落とせるので、ぜひご紹介した方法で落としてみてくださいね!