全国の一斉休校もあってか、お子さんだけで自宅にお留守番させるご家庭も増えたのではないでしょうか。
でも、子どもって何歳からお留守番させていいものか、考えさせられますよね…。
小学校5、6年生とかなら問題ないと思いますが、低学年以下の場合お留守番させていいのか心配なところ。
そこでここでは、子どものお留守番は何歳からOKなのか、一般的な平均や留守番時に徹底したいルールなどを紹介していきます。
- 子どもを1~2時間だけ留守番させたい
- 祖父母や身近な人に預けられない
- 子どもの留守番時の安全対策が知りたい
といった方は、子どもを安全に留守番させられるよう参考にしてくださいね。
お留守番は何歳からOK?法律はあるの?
日本の法律では、お留守番をさせるときは何歳からというような法律は決められていません。
しかし、子どもの心や身体の成熟度や、安全にお留守番ができるかとなどについては親が的確に判断する義務があります。
各家庭それぞれが安全に、子どもが想定外の事態に対応できるようにルールを定めることになります。
子どものことを1番知っている両親が、しっかりと安全対策を講じたうえでお留守番をさせるようにしなければなりません。
また、18歳未満の子どもを長時間、頻繁にお留守番させている状況を行政に放置しているとみなされれば虐待と判断されることもあります。
法律では『保護者としての監護を著しく怠ることは児童虐待にあたる』とされているので、お留守番は短時間にとどめる、長時間に及ぶ場合は家族や知人、外部サービスにお願いするようにしましょう。
子どものお留守番は何歳からさせた?
お留守番を何歳からさせたか、いつからさせたか、家を留守にしていた時間などのアンケート調査が行われています。(参照:ベネッセ)
調査結果を元に、お子さんの年齢やお留守番の頻度、お留守番をさせる時間などを参考にしてみてください。
何歳からお留守番をさせていたか
- 小学一年生
- 小学三年生
- 小学四年生
1番多い答えが小学一年生。次いで小学三年生。そして小学4年生からお留守番をさせていたという結果が出ています。
小学生になったから大丈夫という判断や、保育園とは違い、預かり時間が17時までと短くなったのでやむを得ず小学生になったタイミングでお留守番をさせたという場合などでしょう。
高学年になるほど回答が少なくなっていたので、低学年のうちに初めてのお留守番を経験させているようです。
お留守番の頻度
月に1回……38.9%
週に1回……33.1%
年に1回……28%
1番多いのは月に1回、次に週に1回、最後に年に1回という結果に。
約33%の家庭が週に1度、お留守番をさせていることがわかりました。
頻繁にお留守番をさせている家庭が多いようですね!
お留守番をさせる時間
1時間~2時間未満……29.4%
1時間以内……34.2%
2時間~3時間未満……21.7%
3時間~……14.6%
1番多いのは1~2時間程度のお留守番でした。次いで1時間未満なので、長い時間お留守番をさせている家庭は少ないようです。
年齢に限らず、短時間のお留守番にとどめている家庭が多いことが分かりました。
ほかのサイトでは、3時間以上のお留守番は長すぎるという意見がほとんど。
長時間家を空けるよりも、正社員であればパートに変えたりパートであれば時間を短くして、子どもが心細くならないようにした方が良いという考えの保護者さんの声が多く届けられていました。
お留守番をさせる理由
- 買い物
- 仕事
- その他
- 学童保育を卒業した
以上の順番となりました。
仕事でやむを得ない場合や、短時間の買い物で家を空ける場合にお留守番をさせていることが分かりますね。
【安全対策】子どもを留守番させるときのルール9選
子どもにお留守番をさせるときは、念入りな安全対策を講じておくことが重要です。
子どもの身の安全のためにも、自身が安心して出かけたり仕事したりするためにも、念入りに対策しておきましょう。
カメラを設置しておく
出典:Amazon
仕事で長時間家を空けないといけない場合、電話だけでは少し不安になりますよね。
カメラを設置しておけば、仕事など外出先で子どもが何をしているかすぐに確認することができます。
カメラ機能だけでなく、気になることがあれば会話ができる双方向音声機能付きの見守りカメラがおすすめです。
ご紹介している商品は、複数のデバイスに接続できるため、両親・祖父母などみんなで見守ることができます。
室温を適温に調整しておく
特に夏などの暑い時期に気をつけたいのですが、短時間だからとエアコンを付けないで外出してしまうと、家にいるお子さんが熱中症になってしまう恐れがあります。
エアコンで室内を適温に調整してから外出するようにしましょう。
水分や食べ物を用意しておく
熱中症つながりですが、飲み物を子どもがとりやすいところへ用意しておくのも大切です。
食べ物も、子どもがちょっとお腹がすいたからと椅子に乗り、食べ物がないか高いところを探して落下しケガをする、ということも十分にあり得ます。
水分や軽食を用意しておき、子どもがいろいろなところを触らないようにしましょう。
家から出ない。ベランダにも注意
子どもだけでお留守番をさせるときは、絶対に家から出ないように言い聞かせておきましょう。
家にいることを不審者に悟られないようにし、子どもが外に出て事故や犯罪に巻き込まれるのを防ぐことが大切です。
家を出ないようにするだけでなく、2階建ての戸建てやマンションなどの高層階に住んでいるご家庭も注意が必要です。
子どもの落下事故という悲しい事故が起きています。ベランダや窓際に物を置かない、鍵を複数つける、子どもがよじ登れないようにするなど、絶対に子どもが窓から落ちないよう念入りに対策をとっておきましょう。
念入りな施錠を
コロナで学校が休校になった際、泥棒が子どもだけでお留守番をしている家に侵入し鉢合わせになったという事件がありましたね。
幸い、鉢合わせになったお子さんに害を与えることなく泥棒は去っていったとのことですが、下手すると最悪の事件になることも考えられます。
家のすべての窓を施錠し、できれば外から開けると防犯ブザーが鳴るようにしたり、玄関ドアは2重施錠にしたりすると窓を派手に割られない限り外部からの侵入を高い確率で防ぐことができます。
家を出たあとに必ずドアチェーンをするよう言い聞かせ、チェーンが閉まる音を確認してから外出するようにしましょう。
電話や来客対応をさせない
電話や来客対応も、家に子どもだけだという状況を知らせてしまう恐れがあり、犯罪に巻き込まれる可能性もあるのでこうした対応はしないよう言い聞かせておくことが大切です。
仕事終わりに電話したいときはコール数を決めておき、「○回鳴って切れて、また鳴ったらママだよ」と教えておくと良いですね!
もし、間違って電話に出てしまった場合は、子どもだけだということを悟られないよう「今お母さんは手が離せないので後でまたかけ直してください」と言い聞かせるなど、想定しうることをすべてシミュレーションしておくと安心です。
キッチンやお風呂場に入らせない
子どもだけでお留守番をさせるときは、ガス栓を閉める、お風呂の水を抜いておくなど対策しておきましょう。
キッチンやお風呂、洗面所には絶対に入らないということを約束させるのも有効です。
キッチンでは火事の危険性や、刃物でケガをする恐れ。お風呂場では溺れる可能性もあります。
また、洗濯機や冷蔵庫に入って命を落とすという悲しい事故も起こっているので、こうした場所には絶対に入らないよう言い聞かせておくことが重要です。
はじめは短時間のお留守番から
いきなり長時間のお留守番をさせると、子どもが不安になってしまい、勝手に家を出てお母さんを探しにいくなど、とんでもない行動をとってしまうことがあり大変危険です。
はじめは数分、数十分、1時間、というように少しずつ時間を延ばしていって、親がいない状態を徐々に慣れさせるようにしましょう。
子どもの精神面を考慮しながら、無理させることなくゆっくり時間をかけてお留守番の時間を延ばしていくことが大切です。
18歳未満の子どもを長時間、そして頻繁に放置すると虐待になってしまう恐れがあるので、未成年だけでお留守番させるのは子どものためにも短時間にしておきましょう。
緊急時の対応(電話のかけ方、避難の仕方など)
地震などの災害の場合、避難方法や避難先の確認、テーブルの下に隠れるなどの練習をしておきましょう。
また、もし両親のどちらかが事故に遭った場合など、想定外の事故について臨機応変に対応できるようのシミュレーションをしておくと安心ですよ。
テーブルの下に隠れる練習、避難先へ何度も行き道順を教えて1人で行けるようにしておく、祖父母などへの電話のかけ方、110番や119番への伝え方など練習しておきましょう。
子どものお留守番で受けられる支援や外部サービス
子どもにお留守番をさせる際、兄弟や祖父母、友人などにも頼れず見てもらえない場合は、市区町村や外部サービスを利用して少しでも心配を減らしましょう。
地域の支援サービスを利用する
ひとり親世帯で誰にも頼ることができない場合、地域によっては子育て支援サービスを受けられることがあります。
お留守番をさせる時間が長い、夜にお留守番をさせなければならないという場合、子どもだけ長時間過ごさせるのはとても心配ですよね。
地域によって支援サービスは異なるので、お住まいの市区町村役場の子育て支援課へ行って相談してみましょう。
親も安心して働ける環境、子どもの精神面を考えても安心してお留守番できる環境をつくってあげることが大切です。
小学生は学童保育サービス
保育園に預けていた場合、延長保育で20時頃まで預かってくれる保育園もありますが、小学生になると15時頃には帰宅してきますよね。
仕事から帰ってくるまでの間、2~3時間も子どもだけで過ごさせるのも心配ですよね。
小学校では、留守家庭子ども会(地域によって名称が異なるかもしれません)というものを実施しています。
ちなみに我が家の子どもが通う地域の場合、基本の利用料金は3,000円ほどで、土曜は別料金で2,000円、延長すると1,000~2,000円ほどかかります。
利用料の負担が困難な場合、きょうだいで入会する場合などは減免措置が受けられることがあるので役所に相談してみましょう。
また、放課後に子どもを預けられるのは公的施設でなくても、民間機関が運営している施設、公的機関が設置して民間機関が運営している施設などもあるので、家庭の状況に合ったサービスを選ぶこともできます。
場合によっては子どもにGPSを持たせることも検討したいですね。
(関連記事:子ども用GPSおすすめ11選の比較!安心・使いやすいのはこれ)
キッズシッター
祖父母や友人にお留守番を頼んでも、お礼などで気を遣うのが大変だという場合は、キッズシッターを依頼してみませんか?
キッズシッターは専門の会社だけでなく、家事代行のプランのなかにも入っていることがあるので、キッズシッターと同時に家事も依頼することができますよ!
また、ピナイといった家事代行業者のなかには、キッズシッターさんが外国人であることもあります。
スタッフさんが外国人だと英会話も習わせられることが多いので、一緒にお留守番をしてもらえるだけでなく英会話の習得や家事も代行してくれるのでおすすめです。
(関連記事:ベビーシッターサービスおすすめランキング!失敗しない選び方のポイント)
まとめ:留守番の可否は子どもの成熟度次第
子どもだけでお留守番をさせるのは何歳からがベストということはないということが分かりました。
多くの家庭では小学校に上がったタイミングでお留守番をさせていましたが、我が家ではまだまだ心配で1度コンビニへ行くのに5分留守番させたのみ。
我が子をみていると、さまざまな緊急事態が発生した場合、臨機応変に対応できる感じでもないので、まだしばらくお留守番はさせられないと感じています。
やはりお留守番は何歳からというよりも、子どもの成熟度をみて考慮することが大切ですね。
どうしてもお留守番をさせなければならないという場合は、しっかりと安全対策を講じ、安心して子どもがお留守番できる環境をつくることが大切です。
地域の支援サービスや、キッズシッターなどを上手に利用して、お留守番に関する心配事を少しでも減らしましょう!
以下の記事も参考にしてくださいね。