車のシートは、飲み物や食べ物などをこぼしたシミやタバコのヤニなど、さまざまな汚れがいっぱいです。
車のシートを洗浄しようと思っても、「どんな道具で洗うの?」「汚れやニオイが取れない」「自分でやるか業者に任すか、どっち?」などわからない点も多いのではないでしょうか。
ここでは、自分でできる車のシート洗浄のやり方や注意点などを紹介していきます。
車のシート洗浄は、重曹でもできる以外に、市販のシートクリーナーを使えば簡単に掃除できるので、定期的にキレイにしておきましょう!
ただし、シートの素材によりますが、嘔吐やお漏らし、飲みこぼしなどのシミ・臭いは自分では除去が難しいため、プロに車のシート洗浄を依頼することも検討してくださいね。
車のシートが汚れる原因
車のシートが汚れる原因は、乗る人によってことなりますが、
- ホコリ・砂・泥汚れ
- 食べカス
- 飲み物のシミ
- カビ
- タバコのヤニ
- 化粧品類
- ペットの毛や排泄物
このような汚れが挙げられ、いずれも放っておくと不衛生で、悪臭を放つ原因にもなります。
定期的に車のシート洗浄を行って、車内の清潔感を維持してくださいね。
車のシートによく使われる素材
車のシートには主に3種類の素材が使われているため、それぞれの特徴をご紹介していきます。素材に合った方法でシート洗浄するようにしましょう。
ファブリック
車のシートの中で比較的多く使用されているのがファブリックシート。
通気性に優れているので快適な座り心地がメリットですが、汚れを吸収しやすいためシミになりやすいというデメリットもあります。
合成皮革
天然の布に合成樹脂を塗布して革に良く似せている合成皮革を使用したシートも多いですよね。
合成皮革は、表面に樹脂コーティングがされているので、水分や汚れが染みこみにくく、ファブリックシートと比べても汚れがつきにくいというメリットがあります。
汚れも落ちやすいため、お手入れしやすい素材です。
本革
本革を使用しているシートもありますが、バッグなどの本革と違い車に使用されている本革は、表面を保護するためにコーティングがされているため汚れが染みこむ心配がいりません。
本革なので、ファブリックシートや合成皮革シートに比べて耐久性が1番高いのが特徴です。
表面がコーティングされているので、通常の本革をお手入れするような専用クリーナーやクリームは不要。多少の水拭きも可能となっています。
車のシート洗浄(重曹水編)
素材に関係なく掃除できる重曹を使った車のシート洗浄のやり方を紹介します。
用意するもの
- 重曹水とスプレーボトル
- 粘着テープor掃除機
- 歯ブラシ
- タオル
スプレーボトルに水100mlに重曹を小さじ1杯の割合で入れ、重曹水を作りましょう。
車の窓を開けて換気を行いながら、シートのゴミを掃除機で吸ったり粘着テープで取ったりして汚れを取り除いてください。背もたれと座面の間に汚れが溜まりやすいので、歯ブラシで掻き出しながら行いましょう。
重曹水を車のシートにスプレーしたら、タオルでやさしく汚れを拭き取っていきます。
汚れが落ちたら、重曹がシートに残らないよう水拭きを繰り返してください。
水分が残ったままだとカビやニオイの原因になるので、シートはしっかり乾燥させましょう。晴れの日だと2~3時間で乾きますよ。
車のシート洗浄(市販のシートクリーナー編)
重曹水で落ちないときや少し頑固な汚れのシート洗浄は、車用のシートクリーナーを使いましょう。
用意するもの
- 市販のシートクリーナー
- 粘着テープor掃除機
- 歯ブラシ
- 乾いたタオル
出典:オートバックス
粘着テープや歯ブラシなどを使って、シート上のゴミを取り除きましょう。
取り扱い説明書を読み、シートクリーナーをシートの汚れにスプレーしたら乾いたタオルで拭き取ります。
しっかり乾燥させてから乗りましょう。
車のシート洗浄(スチームクリーナー編)
車のシート洗浄に、蒸気が汚れ・除菌も可能なケルヒャーなどのスチームクリーナーを使う方法を紹介します。
スチームクリーナーは、ファブリックや合成皮革などの素材には使用できますが、本革シートの場合には使えないので気をつけてくださいね。
用意するもの
- スチームクリーナー
- 粘着テープor掃除機
- 歯ブラシ
- ショップタオルのような不織布があると便利
出典:Amazon
歯ブラシや掃除機などでゴミを取り除いたら、スチームクリーナーを当てます。同じ箇所に長く当てないよう、サッと拭き取るような形で拭き取ってください。
汚れが取れない場合は、その箇所が冷めてから再度スチームを当てて拭き取りましょう。
スチームアイロンと車のシートの間にショップタオルのような不織布を当てると、水分がシートに染みこみにくくなり、汚れも不織布に付きます。汚れるたびに不織布を取り替えれば常にきれいな状態で拭き取れるのでおすすめです。
最後に乾いたタオルなどでシートに染みこんだ水分を吸い取り、しっかりと乾燥させたら完了です。
参考動画:自動車シートの汚れはスチーム一発!w(゚o゚)w 熱で除去しよう 布・ファブリックのしつこい汚れ! How to clean car seat by Steam!
車のシート洗浄(リンサークリーナー編)
ケルヒャーやアイリスオーヤマなどで買えるリンサークリーナーは、水を出すと同時に汚れた水を吸い取るため、飲みこぼし・食べこぼしやペットのお漏らしなど、ニオイを落としたい汚れのときに効果的です。
ただし、リンサークリーナーはファブリック素材のみの使用に限られます。
掃除機などでゴミを取り除いたら、リンサークリーナーに水を入れてセットします。
出典:Amazon
シートに押し当ててゆっくり一定方向に滑らせるだけ。最後にしっか乾燥させましょう。
リンサークリーナーは、泡立つ洗剤が使えないのですが、重曹水やアルカリ電解水は使えます。
使う前にシートにスプレーしておき汚れを浮かせてからリンサークリーナーを使いましょう。
参考動画:【車の掃除】汚れたシートを自分でキレイに出来る!1万円で購入出来るリンサークリーナーがオススメ◎【RNS-300】
車のシート洗浄(本革シートクリーナー編)
本革シートの洗浄には重曹水も使うことができますが、水分を多く使用できないので専用の本革シートクリーナーがおすすめです。
重曹水を使う場合は布に染みこませ、固く絞ってから拭き取ってくださいね。
出典:ソフト99
掃除機などでゴミを取り除いたら、乾いた布にシートクリーナーをスプレーして出し、シートに汚れを軽く拭き取っていきましょう。
汚れが取れたらシートに残った泡を乾いた布で拭き取り、しっかり乾燥させて完了です。
車のシート洗浄を行う際の注意点
車のシートを洗浄する際に注意すべきポイントをご紹介します。
しっかり乾燥させる
乾燥が不十分でシートに水分が残ってしまうと、カビや生乾きなどの悪臭、シミの原因になってしまいます。
車のシートを洗浄を行うときは、晴れの日に行うのがベスト。晴れの日なら風通しの良い場所で、窓を開けておけば2~3時間でシートが乾きますよ。
自分で車のシート洗浄を行う際は、天気が良い日と時間に余裕があるときに行いましょう。
重曹は素材との相性を考える
重曹はアルカリ性なので、酸性の汚れである手あかや皮脂・タバコのヤニ・油汚れなどを落とすのに効果的ですが、長時間経った汚れを落とすのは苦手。
拭き取りが甘いと重曹が残って白くなったり、シートの素材と合わないと生地を傷めてしまったりします。
重曹水を使い慣れていない場合は使用を控え、専用のシートクリーナーで洗浄することをおすすめします。
車のシート洗浄は業者に任せるのもあり!
車のシート洗浄を行うとき、プロに任せるのと自分でやるのとどちらが良いのか迷いますよね。
自分で車のシート洗浄は費用は抑えられるが…
自分で車のシートを洗浄すると、プロに任せるのと比べて費用を抑えることができます。
自分でやる場合は、家にある道具を使ったり洗剤を買ったりしても1,000円以下で抑えられるというメリットが。
失敗したら汚れを悪化させる原因になる…
ただ、車のシート洗浄はそれなりの労力を必要とします。
頑固な汚れを落とすことができなかったり、失敗してしまったり、乾燥不足でカビが生えてしまうリスクも。
プロに任せるのが1番でが、自分で洗浄する場合はこれらメリット・デメリットを踏まえたうえで行いましょう。
業者に依頼すれば『洗浄力』が違う!
プロに依頼するとやはり洗浄力が違います。
専用の洗剤や機械を使用して洗浄するので、自分で洗浄しても落とせない汚れもしっかり落としてくれますよ。
嘔吐やおもらし、飲みこぼしなどの自分では難しい汚れ・臭いなどの場合におすすめです。
業者のシートクリーニングの料金
業者にシートクリーニングを依頼した場合はの料金相場は1シート1~2万円。(業者により差が出ます)
参考例
オートバックス浜線店の場合
シートクリーニング…前席1座席4,790~7,590円/後席1席5,390~10,490円
オートバックス大河原の場合
シートクリーニング…シート1席16,500円~/リアシート33,000円~(要相談)
ですが、素材に合った方法で洗浄してくれるので失敗がなく、自分でやるのと比べて当然手間も時間もかかりません。
オートバックスなどの車屋さん以外にも、エネオスなどお近くのガソリンスタンドでも提供されているので、確認してみてくださいね。
まとめ
車のシート洗浄は、プロに任せるのが1番ですが、汚れの範囲が狭い、費用を抑えたいという場合は自分で洗浄することが可能です。
車のシートの素材に合った洗剤と掃除方法で洗浄しましょう。最後はしっかり乾燥させることがポイント。
カビやニオイ、シミの原因になるので、天候が良い日、時間に余裕があるときに行いましょう。
放置した汚れは落ちにくくなるので、汚れたらすぐに掃除するようにして、きれいな状態をキープしましょう!