うっかり朱肉(シャチハタインク)が服に付いてしまうときってありますよね。朱肉は一度付いたら洗濯してもなかなか朱肉は落ちないので困るところ…。
ここでは、洗剤・アルコール・除光液の3つを使い、朱肉が落ちやすいのはどれか家事タウン編集部が実際に調べてみました。
結論から言うと、朱肉の落とし方は洗剤と固形石鹸のこすり洗いが一番落ちた結果になりました(9割ほど落ちました)…!
また、紙・机・壁紙・プラスチックなどに付いた朱肉の落とし方もピックアップしたので、ぜひご参考くださいね!
服に付いた朱肉の落とし方3選!
朱肉は落としにくい成分で作られているため、基本的に完全には落ちないと考えてください。
そのことを踏まえてここからは、朱肉が目立たなくなる落とし方をアイテムごとに3つご紹介します。
実際に布に朱肉を付けて洗ってみたので、どれだけ落ちたか見てみましょう!
注意ポイント
生地が傷んだり色落ちする可能性があるので、洗濯表示を確認し、水洗いできるのであれば目立たないところで試してから行ってくださいね。
水洗いできないものはクリーニングに出しましょう。
台所用洗剤と洗濯用固形石鹸
用意するもの
- 台所用洗剤
- 洗濯用固形石鹸
台所用洗剤を汚れ部分に垂らし、指でなるべく汚れが広がらないようもみ洗いします。
汚れがほとんど落ちるまですすぎと洗剤を足してもみ洗いする工程を繰り返してください。
ある程度汚れが薄くなったら、固形石鹸を汚れ部分に直にこすり付けていきます。
もみ洗いしながらしっかりすすぎ、いつものお洗濯をして完了です。
うっすらと黄色い汚れが残っていますが、90%は落ちたと言えるのではないでしょうか。
アルコールジェル
用意するもの
- アルコールジェル
- 歯ブラシ
- 不要なタオル
洗濯洗剤を使って落ちない朱肉の汚れは、アルコールジェルを使って落としてみましょう。
朱肉が付いた部分の下にタオルを当てましょう。
アルコールジェルを垂らして歯ブラシでトントン叩き、タオルに汚れを移します。
移した汚れが再付着しないよう、タオルはときどき場所を変えて行ってくださいね。
ある程度汚れが落ちたら1度すすぎ、落ちていないようなら再度アルコールジェルを付けてもみ洗いしてみましょう。
汚れが落ちたら水洗いしてよくすすぎ、いつものお洗濯をして完了です。
洗剤よりも汚れが落ちなかった印象です。
もっとアルコール度の高いものでやってみると落ちるかもしれません。
その際は、手荒れ予防にゴム手袋を着用し、素材が傷む可能性に注意して行ってくださいね!
除光液
用意するもの
- 除光液
- 歯ブラシ
- 台所用洗剤
除光液もアルコール同様に油汚れを落とす効果があります。
歯ブラシに除光液を垂らしたら、汚れの部分をたたいて落としていきましょう。
除光液を垂らすだけで汚れが分解されていきました。
汚れに除光液が馴染んだら、台所用洗剤を汚れの部分に直接垂らし、もみ洗いします。
汚れが取れたら水洗いしてよくすすぎ、いつものお洗濯をして完了です。
除光液は、アルコールジェルよりは落ちて、洗剤よりは落ちていない印象です。
ですが、除光液は塗った瞬間に朱肉が分解されていました。
最後に洗ったので、より定着してしまったのかもしれません。
手に付いた朱肉の落とし方
用意するもの
- クレンジングオイルまたはベビーオイルなど
- 脱脂綿
- 固定テープ
朱肉の汚れは油を使って落としたいのですが、肌に使える油といえばクレンジングオイル。
しかし、クレンジングオイルは刺激が強いので、ベビーオイルやオリーブオイルなどでも代用可能です。
オイルを脱脂綿に垂らしたら、汚れ部分に貼ります。テープで固定し、1晩汚れにオイルを馴染ませます。
翌日、石鹸でよく洗い流して完了です。
紙に付いた朱肉の落とし方
出典:Amazon
画用紙など厚手の紙は、砂消しゴムでやさしくこすって削る方法があります。
紙を削るので、破けてしまう可能性が高いので注意しましょう。
大切な書類に押し間違えたり、うっかり朱肉が付いてしまったりしてしまった場合、基本的に落とすことはできません。
重要な書類であれば、書き直し、または訂正印を押して対処しましょう。コピーが可能であれば、汚れ部分を隠してコピーし、押し直すと良いですよ。
壁紙の場合、水拭きできるビニールクロスがほとんどなので、歯磨き粉を歯ブラシに付けてやさしくこすって落としましょう。
汚れが取れたら歯磨き粉が残らないよう水拭きし、乾拭きして完了です。
机や床など木材に付いた朱肉の落とし方
用意するもの
- ティッシュ
- 歯磨き粉
- 水
朱肉が机などに付いたら、すぐにティッシュで取れるだけ汚れを拭き取ります。
歯磨き粉を少量の水で薄め、新しいティッシュを使って汚れに塗り、やさしくこすりましょう。
汚れが取れたら歯磨き粉が残らないよう水拭きし、乾拭きして完了です。
プラスチックに付いた朱肉の落とし方
プラスチックに付いた朱肉はなかなか落ちない!と、ハンコをよく使う銀行員さんも頭を悩ませています。
画像のようなプラスチックの印鑑ケースの汚れにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
プラスチックは、アルコールや除光液を使うしかないのですが、変質する可能性があるので注意が必要です。
もし、どうしても落とす必要がある場合は、短時間にとどめて変質を少しでも防ぎましょう。
仕上げに消しゴムでこすると、細かい部分の汚れが落ちることがあるそうですよ!
プラスチックはアルコールに触れると変質する場合があるため、できるだけ短時間で、もしくは、アルコールを使用せずに拭き取る方法をお勧めします。また、消しゴムを仕上げに使うと、表面の細かな凹凸に残ったインクが取れる場合もあります。
朱肉はなぜ落としにくい?
朱肉は、水性ペンなどのインクと違って落としにくいのですが、なぜなのでしょうか?
朱肉が落としにくいワケを、特徴や成分など見てみましょう。
朱肉は長期間残るように作られている
朱肉は印鑑を捺すときに使われるものなので、偽装を防ぐためや、長期間残せるよう落としにくく作られているんです。
大事な印が簡単に消えては困りますよね!
ここでは、朱肉の落とし方を3つご紹介していますが、プロでも印鑑の汚れは手こずるもの。完全に落とすのはとてもむずかしいんです。
朱肉の成分は落ちにくい
では、朱肉にはどんな成分が入っているのでしょうか。
朱肉は、練り朱肉とスタンプ朱肉と種類があり、顔料に油を加えたり、さらに化学物質を加えたりして作られています。
顔料は水溶性でも脂溶性でもない汚れ。どんな手を使っても完全に落ちないワケです。
朱肉は注意して扱うようにし、もし汚れてしまったらすぐに対処することが少しでもキレイに落とすポイントです。
まとめ
朱肉が付いてしまうと完全には落とせないけれど、かなり薄くすることはできるということが分かりました。これからは、朱肉を扱うときは注意しなければなりませんね!
朱肉が服に付いたらできるだけ早く対処すると、いつも使っている洗剤で落とすことができます。
もし時間が経って、洗剤で落とせなかった汚れは、アルコールジェルや除光液をお試しください。
必ず、洗濯表示を確認し、目立たないところでダメージがないか確認してから行いましょう。
服以外に朱肉が付いた場合も、顔料が染み込まないうちにできるだけ早く拭き取って対処してくださいね!