換気扇フィルターは油汚れが溜まりやすい場所。放っておくとベタベタ・ギトギトの頑固な油汚れになり、掃除がしづらくなるため、定期的にお手入れしましょう。
ここでは、換気扇フィルターの掃除方法を紹介していきます。
換気扇フィルターの掃除は、アルカリ性洗剤や浸け置き洗いを実行すれば想像以上に簡単に汚れ落とせますよ!
(アルカリ性洗剤が使えない場合はウタマロクリーナーなどの中性洗剤でOK!)
長年の油汚れもすっきり落とせるので、ぜひ参考にしてくださいね!
人気換気扇クリーニング
換気扇フィルターの掃除にはアルカリ性洗剤が必須!
換気扇の油汚れには、アルカリ性洗剤が効果的です。
油汚れは酸性の汚れ。逆性のアルカリ性洗剤を使うことで簡単に落とすことができるんです。
アルカリ性洗剤は、アルカリ度が低い順から
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ電解水
- オキシクリーンなどの酸素系漂白剤
- 市販の強力なアルカリ性洗剤
などがあります。
市販で有名なのがキッチンマジックリンで、強力に油汚れを落としてくれますよ。
また、肌が弱くてアルカリ性洗剤を使えない、換気扇フィルターにアルカリ性洗剤が使えないという場合、中性洗剤でも油汚れを落とすことができます。
中性洗剤には界面活性剤が配合されていて、界面活性剤は本来混ざり合うことのない水と油を混ぜ合わせる効果があるので、油汚れを落としてくれるんですよ。
換気扇フィルターの掃除方法
アルカリ性洗剤を使った換気扇フィルターの掃除方法をご紹介します。
用意するもの
- アルカリ性洗剤(今回は重曹を使います)
- ゴム手袋
- 養生用の新聞紙など
- ガラストップ割れ防止にタオルなど
- 歯ブラシ
- ゴミ袋2枚
ブレーカー、または電源を切る
ショートしたりケガしたりするのを防ぐために、換気扇のブレーカーを落としましょう。
ブレーカーが落とせない場合は、必ず換気扇の電源を切っておいてください。
養生したら換気扇フィルターを外す
換気扇周りを新聞紙などで養生し、油汚れが付くのを防ぎましょう。
また、フィルターを落としてコンロのガラストップなどの破損を防ぐためにも、コンロの上にタオルなどを敷いておくことをおすすめします。
養生が済んだら、整流板がある場合は取り外し、フィルターを取り外してください。
換気扇フィルターに重曹をかける
換気扇フィルターに重曹(またはアルカリ性洗剤)を粉のまま振りかけます。粉でフィルターが見えなくなるくらいまでかけてOKです。
フィルターに水が付くと、油と重曹と水が乳化して汚れがドロドロになって落ちにくくなるので、フィルターは水に濡らさないようにしてください。
そのまま2時間ほど置いておきましょう。
歯ブラシでこする
2時間経ち、重曹が油を十分に吸ったところで、歯ブラシでこすって重曹を取り除いていきましょう。
ここでしっかり油汚れが取れていたら、ぬるま湯で洗い流し、乾燥させておきます。
十分に油汚れが落ちなかった場合は、シロッコファンと一緒に浸け置きしましょう。
換気扇フィルターを浸け置きする
換気扇フィルターのベタベタ汚れがひどいときは浸け置き洗いをしましょう!
60℃ほどのお湯を用意します。ビニール袋を2枚重ねてキッチンシンク、またはフィルターやシロッコファンなどが入るバケツなどに入れましょう。
重曹(またはアルカリ性洗剤)を入れて、取り外したフィルターやシロッコファンを入れたら、全体が浸かるようにお湯を入れます。
冷めるまで2~3時間待ちましょう。
メモ
アルカリ性洗剤別の浸け置き目安分量
- 重曹……ぬるま湯4Lに対し1/2カップ
- セスキ炭酸ソーダ……ぬるま湯3Lに対し、大さじ1杯
- 酸素系漂白剤……オキシクリーンの場合、ぬるま湯4Lに付属スプーンに1杯
すすいで乾燥させたら元に戻す
お湯が冷めたらフィルターやシロッコファンを取り出します。お湯はそっと流しましょう。
勢いよく流してしまうと、シンク内が油で汚れて二度手間になってしまうので、排水口に向けて静かに流すとgood◎
お湯とアルカリ性洗剤で緩んだ油汚れが付いていたら、歯ブラシでこすりながらぬるま湯で洗い流しましょう。
しっかりと水気を切り、乾燥させてから取り付けて完了です。
換気扇フィルターにアルカリ性洗剤が使えない場合の掃除方法
我が家も引っ越して数ヶ月。そろそろ換気扇のフィルター掃除をしなければ!と思い、取扱説明書見てみるとアルカリ性洗剤が使えないという事実。
手軽に浸け置きしたかったのですが、中性洗剤しか使えないことが判明しました。
取扱説明書によると、
- 中性洗剤をお湯に溶かす
- フィルターやシロッコファンなどを浸す
- やわらかいスポンジでこする
- すすいで乾燥させて取り付け
この手順でお手入れするように記載されていました。
とはいえ、中性洗剤はアルカリ性洗剤よりも汚れ落ち効果が劣るので、油汚れが蓄積してしまうと落とすのが大変になってしまいます。
アルカリ性洗剤が使えない場合は、こまめフィルター掃除を行い、軽い汚れのうちに取り除くようにしましょう!
(関連記事:ウタマロクリーナーの使い方。キッチン・部屋・水周り掃除に使える!)
換気扇フィルターの掃除をする際の注意点
換気扇フィルターやシロッコファンの素材に注意しましょう。
アルカリ性洗剤を使うと変色してしまうことがあるので、取扱説明書を見て、アルカリ性洗剤が使えるかを確認しおきましょう。
また、アルカリ性洗剤だけでなく、ベンジン・シンナー・酸性洗剤や金属製のたわしなどは、素材を傷める原因となるので注意が必要です。
掃除前には、必ず取扱説明書を見て、お手入れ方法と注意事項をよく確認しましょう。
掃除後は、水気が残っているとショートしたり故障したりする原因となるので、必ず水気をよく切り、しっかり乾燥させてから取り付けてくださいね!
換気扇フィルターの汚れを予防する方法
換気扇フィルターに汚れが詰まると、
- 十分に換気できなくなる
- モーター部分に負担がかかる
- 電気代がかかる
- 故障の原因になる
- 汚れが落ちにくくなる
といった不具合が起こってくるので、換気扇フィルターに汚れを溜めすぎないよう、こまめな掃除とフィルターカバーなどの設置をおすすめします。
1~3か月に1度は掃除する
換気扇フィルターに汚れが詰まると、前述のようにさまざまな不具合が起きてしまうので、こまめに掃除することが大切です。
料理の頻度や揚げ物の頻度などによっても異なりますが、換気扇フィルターは、1~3か月に1度は掃除することをおすすめします。
整流板や換気扇カバーなど表面的な掃除は週に1度、内部のシロッコファンの掃除は半年に1度の掃除がおすすめです。
(関連記事:キッチンの換気扇掃除の頻度は?理想はどれぐらい?)
フィルターカバーを設置する
フィルターカバーを取り付けることで換気扇フィルターの汚れを軽減することができます。
市販の不織布タイプのフィルターカバーは、汚れたら捨てるだけで簡単なのでおすすめですよ!
ただし、カバーを取り付けると、マスクと同じように吸い込みが悪くなるので、換気機能の低下や電気代にも影響する可能性があるので、その点考慮した上で設置してみてくださいね。
換気扇の汚れがひどい場合はプロにお任せ!
長い間換気扇を掃除していないという場合、家庭で取り除くのはむずかしいかもしれません。
そんなときは、ハウスクリーニングがおすすめですよ!
ハウスクリーニングなら、プロ用の洗剤と機材を使って落とすので、頑固な汚れもスッキリ落としてくれます。
料金も業者によって異なりますが、相場はプロペラタイプで10,000円前後、シロッコファンタイプで15,000円前後となっています。
くわしくは「換気扇(レンジフード)掃除業者おすすめ8社!料金や口コミを比較」のページをご覧ください。
まとめ
換気扇フィルターは、ベタベタ・ギトギトしていて触りたくないのでつい掃除をさぼりがちになってしまいますが、浸け置きで簡単に落とせることが分かりましたね。
アルカリ性洗剤は油汚れに強く、お湯を使うことでアルカリ度を高められ、より油汚れに効果を発揮してくれます。
アルカリ性洗剤が使えない換気扇フィルターでも、油汚れが軽ければ中性洗剤で簡単に落とすことができるので、こまめにチェックして汚れが軽いうちに掃除するのがおすすめです。
換気扇フィルターは、1~3か月ごとの掃除頻度を目安にし、汚れがひどくなるのを防ぎましょう。