キッチンの床にポツポツと黒ずみ汚れが目立つものの、拭いたりこすったりしてもなかなか落ちなくて困ったことはありませんか?
キッチンの床の黒ずみ・ベタつき汚れには、複数の原因があるため、効果的な洗剤を使わないと落ちないことが多いです。
ここでは、キッチン床の汚れの原因をはじめ、汚れの性質に合った落とし方やおすすめの洗剤別の掃除方法などを紹介していきます。
キッチンの床の汚れは放置するとどんどん落とせなくなるため、こめまな掃除を心がけて清潔感のあるキッチンをキープしてくださいね!
キッチンの床が汚れる原因
キッチンの床には調理中に跳ねた油や食品カス、水気などの飛び散りによる汚れがほとんど。
- 油汚れ
- 皮脂汚れ
- カビ
- ワックスの劣化
これらの汚れを放置してしまうと、床に黒ずみができる原因になってしまいます。
できればキッチンの床は黒ずむ前に、汚れたら掃除する、定期的な掃除を心がけるようにして清潔をキープしたいですね!
【汚れ別】キッチンの床掃除のやり方
キッチンの床によくある油汚れと皮脂汚れは同じ性質の汚れなので、落とし方(効果的な洗剤など)は同じです。カビやワックスの劣化は別の方法で落としていきましょう!
くわしい洗剤量などは、以下のおすすめの洗剤のところでくわしく解説しています。
油汚れや皮脂汚れ
キッチンの床に付着した油汚れや皮脂汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性洗剤で落とすことができます。
キッチンの洗剤でおなじみのマジックリンは、同じアルカリ性洗剤ですがフローリング床には使用できないので注意しましょう。
また、中性洗剤も界面活性剤が入っているので、油汚れを剥がす効果がありますよ。
カビ
アルカリ性洗剤や中性洗剤を使ってもキッチン床の黒ずみ汚れが落ちない場合は、黒カビかもしれません。
アルコール(エタノール)を使って殺菌しながら黒カビを落としましょう。
塩素系漂白剤は、漂白作用や除菌効果がありますが、床には使用しないようにしてくださいね。
ワックスの劣化
油や皮脂、カビなどの汚れではないキッチン床の黒ずみは、ワックスの劣化(剥がれ)が原因かもしれません。
フローリングを保護する役割があるワックスですが、徐々に劣化していくので剥がれていき、汚れが付いて黒ずんでしまいます。
この場合は、ワックス剥離剤で古いワックスを剥がしてからしっかりと汚れを掃除し、新たにワックスをかけ直す必要があります。
キッチンの床掃除におすすめの洗剤と掃除方法
ここからは洗剤の種類別にキッチンの床の黒ずみ汚れを落とす方法をくわしくご紹介します。
上記でご紹介した重曹など以外にも、床の汚れを落とせる洗剤があるので、汚れの種類に合わせて適切な洗剤を選んでくださいね!
重曹
重曹は、水200mlに小さじ2杯の重曹を入れて溶かし、重曹水を作りましょう。
重曹はpH8程度の弱アルカリ性なので、軽い油汚れや皮脂汚れなら落とすことができます。
量が多ければ良いという訳ではありません。重曹が多く溶け残っていると、拭いたときに重曹の粒子で床が傷付いてしまうことがあるので分量は守ってくださいね!
スプレーボトルに入れておくと、汚れたときにサッとスプレーして拭き取ることができます。
最後は水拭きして仕上げましょう。
セスキ炭酸ソーダ
重曹水で落ちない場合は、重曹よりもアルカリ度が高いpH9程度のセスキ炭酸ソーダで落としてみましょう。
セスキ炭酸ソーダは、水500mlに小さじ1杯の割合で作ることができます。
セスキ炭酸ソーダ水も重曹水と同様に、スプレーボトルに入れておけばいつでも拭き掃除ができますよ。
重曹と同じように、最後は水拭きして洗剤が残らないようにしましょう。
アルカリ電解水
アルカリ電解水は、pH13程度の強アルカリ性なので、重曹やセスキ炭酸ソーダで落とせなかった汚れも落ちます。
しかも、スプレーして時間が経つと安全な水になるので仕上げの水拭きも不要。キッチン周りの掃除におすすめなんです。
ただし、強アルカリ性なので使用の際には注意が必要です。
ゴーグルやマスク、ゴム手袋などで、目や鼻、皮膚をしっかりガードしてから拭き掃除しましょう。
オキシクリーン
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤は、pH10~12程度といわれていますが、40℃程度のぬるま湯で溶かすことによりpH値を上げることができますよ。
4Lのぬるま湯に酸素系漂白剤を大さじ1杯入れて溶かしましょう。
手荒れ予防にゴム手袋を着用し、雑巾で床の汚れを拭き取ってください。
最後は洗剤が残らないようしっかり水拭きして完了です。
ウタマロクリーナー
ウタマロクリーナーは中性洗剤ですが、アミノ酸系の洗浄成分が油汚れや皮脂汚れ、水垢をしっかりと落としてくれます。
家中どこでも使えて床などの素材や家具、手肌や環境にやさしいのに、しっかりと汚れが落ちるのでおすすめの洗剤です。
使い方は、フローリングに直接スプレーして乾いた雑巾などで拭き取るだけ。2度拭きいらずで簡単です。
台所用中性洗剤
台所用の中性洗剤でもフローリングの汚れを落とすことができます。
中性洗剤ですが、油を浮かせて落とす効果がある界面活性剤が入っているので、キッチンの床の汚れもキレイになりますよ。
洗面器くらいの大きさの容器にぬるま湯を入れたら、台所用中性洗剤を数滴垂らして溶かしましょう。
雑巾を浸して固く絞り、汚れを拭いたら洗剤が残らないように水拭きして完了です。
除菌アルコールスプレー
除菌アルコールスプレーも油汚れや皮脂汚れを落とすことができますが、値段が高いのでキッチンの床のような広い範囲に使用するときはほかの洗剤がおすすめです。
除菌アルコールスプレーはカビが発生している場合など限定的な用途のときに使いましょう。
黒カビが広がらないよう外側から中央向けて拭き取るようにしましょう。
アルコールは引火性なので、調理中に掃除を行わないなど、くれぐれも火の元には注意して使用してくださいね。
黒カビに効果的だからと塩素系漂白剤を使ってしまうと、床が白く変色したりシミになったりしてしまうので使用しないようにしましょう。
ワックス剥離剤
どんなに掃除しても汚れが落ちない場合は、古いワックスが原因で黒ずんでいる可能性があります。
- フローリングに黒ずみがある
- フローリングの色がまだらでツヤがない
- フローリングにひび割れのような模様がある
このような場合はワックスが剥がれているサイン。剥離剤でワックスを剥がしたら汚れをしっかりと落とし、再度新しくワックスを塗りましょう。
しっかりと汚れを落としておかないと、汚れの上からワックスを塗ることになるので、自信がない場合はハウスクリーニングに依頼するのがおすすめです。
賃貸の場合は、勝手にワックスを剥がしたり塗ったりすることはできないので、大家さんや管理会社に伝えるようにしてくださいね。
キッチンの床の汚れを予防する方法
キッチンの床の汚れは、放置することで黒ずんだりベタベタしたりしてしまいます。
これからご紹介する予防対策を行うことで汚れの蓄積を防ぐと、フローリングをきれいな状態で長持ちさせることができますよ!
油跳ねガードやキッチンマットを設置して調理する
キッチンの床は、主に調理中の油跳ねや調味料などによって汚れてしまいます。
調理の際は油跳ねガードを設置して油が周りに飛び散らないようにしたり、床に直接油が付かないようキッチンマットを設置すると、汚れを防ぐことができますよ。
汚れたらすぐに拭く
キッチンの床は汚れたらすぐに拭くことを習慣にしましょう。
すぐに拭き取れば汚れも落ちやすいので、キッチンの床に油が跳ねたり何かをこぼしたりしたら、すぐに拭き取るようにしましょう。
重曹水やセスキ炭酸ソーダ水、アルカリ電解水など掃除道具を、取りやすいところに常備しておくと良いですよ。
定期的に掃除を行う
キッチンの床などフローリングは、油汚れだけでなく素足で歩くことで皮脂汚れも蓄積していきます。
べたつきや油汚れの蓄積は、床が黒ずむ原因になり落ちにくくなるので、定期的に掃除を行うようにしましょう。
おすすめの掃除頻度は1か月に1度ですが、忙しくてむずかしい場合はせめて3か月に1度拭き掃除を行うと良いですよ!
ワックスを定期的にかける
古いワックスの剥がれも床が黒ずみ原因なので、ワックスが剥がれているサインを見つけたら剥がして汚れを取り、新たにワックスがけを行いましょう。
使用状況にもよりますが、ワックスがけの頻度は3か月に1度が目安。
床をチェックしてみて剥がれているようであればワックスがけを行ってくださいね!
(関連記事:フローリングワックスおすすめ!塗り方・剥がし方や注意点など徹底解説)
まとめ
キッチンの床は、油汚れや皮脂汚れ、カビや古いワックスによって汚れたり黒ずんでしまいます。
まずは、床の素材を見て洗剤が使えるか確認してから、汚れに合った洗剤を使って掃除しましょう。
キッチンの床は汚れやすい場所なので、汚れが付きにくいよう予防対策も日々気をつけておくと、掃除もラクになりますよ!