ガムテープを剝がしたらベタベタや跡が残ることがあります。
そんなとき剥がしたガムテープの粘着力を利用し、何度か跡を剥がそうとしますが、なかなか取れないですよね…。
実はガムテープ跡の取り方にはコツがあったんです(温めるのがポイント!)。ここでは、ガムテープ跡をキレイに剥がせる取り方を紹介します。
ガラスや布など素材別のガムテープ跡の取り方もまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね!
【基本】ガムテープ跡の取り方
まず、ガムテープ跡の取り方の基本は温めること。貼ってすぐなら、簡単にキレイに剥がすことができます。
ドライヤーを使ったり、剥がす角度に注意してゆっくりと剥がしてみましょう。
ドライヤーで温める
ガムテープやシールなどの接着剤は、温めることでやわらかくなって剥がしやすくなります。
30秒ほどガムテープ跡を温めたら、そのままドライヤーを当てながら端の方からゆっくり剥がしていきましょう。
もし、それでも跡が残ってしまったら、ティッシュなどを使って温めながら拭き取るとキレイになりますよ。
温めすぎは接着剤が緩みすぎて、かえってベタベタになるので注意しながら行ってくださいね!
45度でゆっくりと剥がす
ガムテープには、キレイに剥がしやすい角度があるんです!
45度を保ってゆっくりゆっくり剥がしていくと、キレイに剥がれやすいので意識してやってみましょう。
角度的に45度を保つことがむずかしい場合でも、30~60度以内であれば剥がしやすいので、試してみてくださいね。
素材別・ガムテープ跡の取り方
ここからは、素材別にガムテープ跡の取り方を解説していきます。薬剤を使う場合もあるので、素材に注意して剥がしてくださいね!(参照:粘着剤の除去方法 ニチバン)
プラスチック
用意するもの
- ドライヤー
- 中性洗剤
- プラスチック製のヘラ
- シール剥がし液
プラスチックのガムテープ跡の取り方は、ドライヤーで温めて中性洗剤を塗り、ヘラでこすり落とす方法。
どうしても剥がれなければ、シール剥がし液を使って剥がしましょう。
シール剥がし液を塗ったら、ラップで覆い30~40分放置し、ヘラでこするとスルッと簡単に剥がれますよ。
ヘラがない場合は、定規や不要になったクレジットカードなどでもOKです。
注意ポイント
薬剤によってはプラスチックが変質してしまうので、シール剥がし液は必ずプラスチックに使用可能のものを選んでくださいね!
木材
用意するもの
- 消しゴム
- スチームアイロン
木材のガムテープ跡の取り方は、スチームを当てて、接着剤が緩んだら消しゴムでこすり落とすという方法です。
スチームが用意できない場合は、熱めの蒸しタオルでも可能。
ヤケドしないよう、しばらくガムテープ跡に乗せて接着剤を緩めてください。
端の方を剥がしてみて、接着剤が緩んでいるか確認しながら剥がしましょう。
注意ポイント
ただし、スチームを長時間当てることで、木材が湿気や熱で変形してしまう可能性があるので注意しましょう。
また、ニスなどの加工がされていない木材は、水分に触れることでシミができてしまうことがあります。
布
用意するもの
- ドライヤー
- 新しいガムテープ
- 中性洗剤
- ぬるま湯
- 消しゴム
布に付いたガムテープ跡の取り方は、ドライヤーで温めて接着剤を緩ませたら新しいガムテープを貼り付けて取ります。
取れなければ、中性洗剤をぬるま湯に溶かし、20~30分浸け置きしたら生地同士をこすり合わせて取りましょう。
それでも接着剤が残ってしまったら、消しゴムでこすってみてください。
ポイント
布に付いたガムテープ跡は、染みこんでしまうと接着剤が劣化したりベトベトに変化したりして、キレイに取ることができなくなるのでできるだけ早く取りましょう。
洗濯してしまうと、接着剤が固まってしまい、余計に落ちなくなるので注意が必要です。
ガラス/金属/陶器
用意するもの
- 除光液などの有機溶剤
- ラップ
- プラスチックのヘラ
- 拭き取り用の布
ガラスなどに付いたガムテープ跡の取り方は、除光液などを塗ったらラップで覆い、20~30分パックしたらヘラでこすり、布で溶剤を拭き取るという方法を取りましょう。
有機溶剤は、ジッポオイルや灯油でもOKです。
注意ポイント
製品によっては、変質する可能性があるので注意しましょう。
溶剤を使いたくない場合は、木材やプラスチックと同じ方法で取ってみてくださいね。
壁/壁紙
用意するもの
- 専用シール剥がし液
壁紙専用の剥離剤を必ず使用しましょう。
無理に剥がすと壁紙まで剥がれてしまうなど、壁に付いたガムテープ跡を剥がすのは高度なテクニックが必要になります。
失敗するリスクが高いので、賃貸の場合は特に注意し、できればプロに任せるのがおすすめです。
手
用意するもの
- 柑橘系フルーツ
- ハンドクリーム
ガムテープ跡を取っていると、手にベタベタと接着剤が付いて不快になることがあります。
その場合は、柑橘系フルーツかハンドクリームを使いましょう。
柑橘系の皮には、シール剥がし液にも使われるリモネンという成分が含まれているので、ベタベタを取ることができます。
皮の表部分でこすり、白い部分で拭き取るとキレイになりますよ!
ハンドクリームの場合は、塗って30分ほど待ってから拭きましょう。ベビーオイルでも代用が可能です。
固まったガムテープ跡の取り方
時間が経ち固まったガムテープ跡は、シール剥がし液や溶剤などが染みこまなくなって取れにくくなっています。
乾いて固まってしまっている場合は、スチームを当てて温めてみましょう。
水蒸気で接着剤がやわらかくなって、取れやすくなることがあります。変化がなければヤスリでこすり落とすしかありません。
また、素材にもよりますが、強力なシール剥がし液を使える場合は試してみましょう。
シール剥がし液の使い方に従い、ガムテープ跡に塗ったらしばらく放置し、剥がしたら雑巾で拭き取ります。
必ず購入前に使用可能な素材であるか確認してくださいね。
(関連記事:シールの剥がし方。剥がした後のベタベタの対処法)
ガムテープ跡を残さないようにするためには?
ガムテープ跡が残ると取るのが面倒ですよね。
できるだけ早くガムテープは剥がすようにし、貼りっぱなしにしないようにしましょう。
クラフトテープは跡が残りにくい
ガムテープには種類があり、クラフトテープと呼ばれる紙製のガムテープがあります。
クラフトテープは布製のガムテープに比べて粘着力が弱いため、剥がし跡が付きにくいのでおすすめです。
段ボールに貼ってしっかり梱包ができるくらいの粘着力はあるので安心です。
場合によりマスキングテープを使う
引越しの際などでタンスの引き出しを留めたり、家電のコードをまとめたりするのにガムテープを使う場合がありますよね。
そういった梱包しない場合には、粘着力が弱く、貼って剥がせるマスキングテープを使うのがおすすめです。
ホームセンターに行けば、幅の広い粘着力が高めの養生テープが売っているので、用途に合わせて選びましょう。
まとめ
ガムテープ跡は取るのが厄介ですが、素材に合った取り方を実践すれば、簡単に取れることが分かりました。
- ガムテープは貼りっぱなしにしない
- ガムテープ跡は温めて剥がす
- 素材に合った剥がし方を行う
- 変質の恐れがある素材は目立たないところでテストを
- 無理ならプロにお任せする
以上のポイントに注意すれば、頑固なガムテープ跡も簡単に取れますが、貼りっぱなしにしないことや、マスキングテープなどで代用して剥がし跡が残らないようにすることも大切です。
ぜひ、素材に合った取り方を実践して、キレイにガムテープ跡を剥がしてみてくださいね!