ジメジメ・ベタベタした湿気を取りたい、湿度を下げたくてエアコンの除湿(ドライ機能)をつけたものの、なぜか効かない…と困ったことはありませんか?
エアコンの除湿(ドライ)機能を使うにはいくつか注意しなければならない点があります。
ここでは、エアコンの除湿(ドライ)が効かない6つの理由とその解決策をはじめ、除湿の上手な使い方を紹介します。
暑い日や夏場は、除湿より冷房を使うほうが手っ取り早く湿度も温度も下げられますよ。
エアコンの除湿が効かない6つの理由と解決策
エアコンの除湿が効かないときに考えられる理由は6つ!解決策とあわせて見ていきましょう。
窓を開けたままor換気扇を回したまま
窓が開いていたり換気扇が回っていたりする場合は、外の湿気を含んだ空気が室内に入り込んでしまうので、除湿が追いつかずに効かないと感じることがあります。
窓を閉めたり換気扇のスイッチを切るなどして、エアコンで除湿できているか再度確認しましょう。
室温より除湿の設定温度が高い
エアコンは、設定温度になると運転を弱めたり、休止したりすることがあります。
そのため、除湿の設定温度が室温より高いと除湿運転をしなくなるので、室温よりも2~3℃下げてみましょう。
梅雨のジメジメした時期など、暑くないのに湿度が高いという場合は、短時間、冷房運転を行って湿度を取り除くのも効果的です。
部屋の空気が循環していない
除湿された空気は、エアコンの下の方に流れていくので、エアコンから遠い場所は湿度が下がらず効かないと感じることがあります。
部屋の空気を循環させると、エアコンがまんべんなく室内の空気を取り込むことができるので、サーキュレーターや扇風機を使用してみましょう。
くわしくは「サーキュレーターの使い方のコツ、置き場所」のページをご参考ください。
フィルターに汚れがある
エアコンフィルターが汚れているとエアコンの効きが悪くなってしまいます。
温度を低めに設定しているのに除湿が効かないと感じるときは、冷房運転にして効くが確認してみましょう。
冷房も効かないと感じるときは、フィルターが汚れている可能性があるので、掃除してホコリを取り除いてみてください。
詳しくは「エアコンフィルターの掃除方法。頻度や汚れがひどいときの対処法」のページをご覧ください。
室外機の汚れや周辺に物がある
室外機は、部屋の暖かい空気を外に出す役目があります。
室外機が汚れていると、室内の空気を外に逃しにくくなるので、除湿が効かないと感じる原因となってしまいます。
室外機が汚れているときは、掃除してゴミを取り除きましょう。
また、室外機の近くにものを置いていると、障害物となって空気を上手く排出できなくなるので、室外機の前後左右20cm以内にはものを置かないようにしましょう。
詳しくは「エアコンの室外機を掃除する方法。注意点や必要性などを徹底解説」のページをご覧ください。
エアコンが古い
古いエアコンを使っていると、不具合が起こって除湿が効かないと感じることもあります。
除湿がちゃんと行われていると、ドレンホースから外へ結露水が流れていくので、外へ出て確認してみましょう。
不具合が確認できた場合は、買い替えか修理を検討してみてくださいね。
除湿をつけたら「なんか臭いかも…」と思ったらカビに注意!くわしくは「エアコンが臭い原因は?すっぱい臭いの対処法」のページも参考にしてください!
エアコンの除湿とは?冷房との違い
そもそもエアコンの除湿とはどのような運転なのでしょうか?DAIKIN(ダイキン)の公式サイトを参考に、除湿の仕組みをご紹介します。
除湿とは
除湿とは、部屋の湿度を取り除いて適切な湿度にするための運転です。
メーカーによって名称が異なり、除湿以外にも
- ドライ
- 除湿冷房
- さらら
などは、同じ除湿運転となっています。
除湿の仕組み
エアコンの内部には、熱交換器という部分があります。
部屋の空気を取り込んだら、この熱交換器で冷やされるのですが、この際に結露が発生します。
コップに冷たい水を入れる結露が発生するのと同じ状態です。
この結露水はドレンホースをつたって外へ流れていき、湿気が取り除かれた空気は室内に戻っていく、というしくみとなっています。
除湿と冷房の違い
- 『湿度』を下げるのが除湿運転
- 『温度』を下げるのが冷房運転
除湿と冷房の違いは、湿度を下げるのか、または温度を下げるのか。
梅雨などで湿気が多いと感じるときは、除湿運転がおすすめです。
夏場で室温が高いときは、手っ取り早く冷やせる冷房運転がおすすめです。
(関連記事:エアコンが冷えない原因は?ぬるい風しか出ない、効きが悪い時の対処法)
エアコンの除湿の種類を使い分け、快適に過ごす方法
エアコンの除湿には大きく分けて2種類あります。それぞれの除湿効果についてみていきましょう。
エアコンの除湿には2種類ある
エアコンの除湿には、『再燃除湿』『弱冷房除湿』の2種類に分けられます。
再燃除湿
部屋を冷やしながら除湿を行い、下がりすぎると温度を一定に戻して室温を保つ運転のこと。
室温が低く、湿気が多い梅雨時期には、弱冷房運転と比較して電気代がかかってしまいます。
弱冷房除湿
弱い冷房を効かせつつ湿度を下げる運転のこと。
除湿のために冷房を効かせるので、室温を一定に保ちたいときには不向きです。
例えば、梅雨時期のように、設定温度が外気温を上回って湿度が高いような場合は、冷房が効きにくくなってしまいます。
湿度だけを下げたい場合は、再燃除湿を。湿度も温度も下げたい場合は、弱冷房除湿というように使い分けると、より快適に過ごすことができますよ!
(関連記事:エアコンの除湿が寒いときの原因と対処法!)
快適に過ごせる湿度の目安設定
同じ室温でも、湿度の違いで感じ方も変わってきます。
湿度が低いと寒く感じ、湿度が高いと暑く感じるので、除湿しすぎによる冷えも注意しなければなりません。
快適に過ごせる湿度の目安は40~60%。
また、湿度が40%以下になるとウイルスが活発化し、60%を超えるとカビやダニが発生しやすくなるので、目安の湿度を参考に調整してみてくださいね!
(関連記事:エアコンのカビは病気リスクある?原因・発生場所・対処法など徹底解説!)
夏場は冷房運転が手っ取り早く除湿できる
エアコンが除湿を行う仕組みでも説明したように、エアコンは熱交換器を冷やして部屋の暖かい空気を冷やし、その際に発生した結露は屋外へ、水分が除かれたさらさらの空気は再度室内へ、というようにして除湿が行われています。
ということは、冷房運転でも部屋の除湿ができるということ。
しかも、冷房運転の方が除湿運転よりも多く除湿できるので、夏場に湿気を感じて不快な場合は、冷房運転の方が手っ取り早く除湿することができますよ!
まとめ
エアコンの除湿が効かないと感じるときは、考えられる原因を6つ参考にして解決してみてください。
エアコンクリーニングで解決することもあるので、掃除とメンテナンスも兼ねて1度相談してみることをおすすめします!
除湿にも大きく分けて、再燃除湿と弱冷房除湿の2種類あることが分かりました。
再燃除湿は、室温を一定に保ってくれるのですが、電気代がかかるのが難点です。弱冷房運転は、弱い冷房で除湿するので電気代はそこまでかかりません。
室温も湿気も下げたいときは冷房が手っ取り早く、再燃除湿よりも電気代を抑えられるのでおすすめです!
エアコンの除湿と冷房を上手に使い分けて、賢く使い分けてみてくださいね!