エアコンの内部クリーン(内部洗浄)とはどんな機能?意味ない・ある?
お掃除機能との違いは?
部屋が暑くならない使い方ないの?
消し方ないの?
冷房やドライといった除湿機能を使ったあとに自動で運転するエアコンの内部クリーン。
夏場に内部クリーン運転が作動すると、部屋が暑くなって不快に感じたことありますよね。
(私も朝起きてきたらリビングがむし暑くなってて困りました汗)
内部クリーン運転はメリットもある反面、デメリットもまぁまぁ大きい…。
そこでここでは、
- エアコン内部クリーンの効果
- 暑さが気にならない使い方
- 使う頻度、タイミング
などを紹介していきます。内部クリーン運転は上手に活用すればカビ予防にもなりますよ^^
エアコンの内部クリーンとは?意味ない?
エアコンの内部クリーンとはどんな機能なのでしょうか。
クリーンというだけあって掃除をする機能かと思いきやそうではなかったのです(意味ないと誤解する原因かも?)。
内部クリーンの効果、かかる電気代、所要時間などくわしく見ていきましょう。
内部クリーンの効果はカビの発生を防ぐこと
内部クリーン(内部洗浄)とは、冷房や除湿機能を使ったあとに、エアコン本体の内部を乾燥させる機能のこと。
冷房や除湿機能を使うと、エアコンの内部には結露が発生します。
通常、発生した結露はドレンパンからドレンホースを伝って外へと排水されるのですが、どうしても内部は湿気が多くジメジメとした環境になってしまいます。
こうした環境は、健康に悪影響を与えるカビが繁殖する原因になるのです。
そこで内部クリーンという機能で送風や暖房運転を行うことで、エアコン内部に発生した結露を乾燥させてカビの繁殖が抑えられるという訳なのですね。
またすっぱいエアコンの臭い対策にも効果的です。詳しくは下記記事にまとめました。
(関連記事:エアコンの臭いの原因と自分でできる対処法!すっぱい臭いは要注意)
お掃除機能との違い
お掃除機能は、フィルターや内部の熱交換器などについたホコリやゴミなどをとる役割なので、エアコン内部クリーンとは別物です。
上手に2つの機能を使いこなすことで、エアコンのお手入れの負担を軽減しつつ、きれいな状態をいじできるわけですね。
内部クリーンの電気代
気になる内部クリーンの電気代ですが、1回の使用で1円~5円ほどといわれています。
毎日1回内部クリーンを行ったとして、1か月で30円~150円でカビ予防ができるのでお得だといえます。
(関連記事:エアコンのつけっぱなしは大丈夫?電気代や故障、火事の心配は?)
内部クリーンの所要時間
内部クリーンの電気代に大きく開きがあるのは、メーカーによって所要時間や運転方法が違うため。
例えば三菱のエアコンなら所要時間は10分ですが、DAIKIN(ダイキン)の場合は90~120分かかります。
送風運転を行ってから暖房運転する場合や、交互に行う場合もあるなどメーカーによって違いますが、日立やパナソニックなど大手エアコンメーカーの所要時間を平均すると、内部クリーンに必要な時間は約90分であるということが分かりました。
(参考:エアコンの内部クリーンの機能と効果 三菱電機より)
内部クリーン運転のデメリット
カビ予防を自動で行ってくれるのが内部クリーンという機能であることは分かりましたが、内部クリーンにはちょっと不快なデメリットもあるのです。
熱気が部屋に充満する
冒頭でもお伝えしたように、内部クリーンのあと、部屋が熱気に包まれていたということはありませんか?
夏に冷房を付けていて、外出時にエアコンを切ると内部クリーンが発動し、帰宅すると部屋がモワッとしていて不快な思いをしたことが何度もあります。
これは、内部クリーンによる乾燥させるための暖房運転によるもので、どうしても部屋の温度が2~3℃高くなってしまうのです。
夏の暑い日に室内の温度が27℃として、3℃高くなって30℃にまで上がってしまうのは大変不快ですよね。
悪臭が拡散する恐れ
熱気とともに、ホコリ臭いようなカビ臭いような感じはありませんでしたか?
内部クリーンを行うとカビ予防になるのになぜ?と思われるかもしれませんが、もともとカビがあった場合に内部クリーンを行うとニオイが発生してしまうのです。
内部クリーンはカビが発生する環境を作りにくくするので予防としての効果はありますが、発生してしまったカビを除去することはできません。
(関連記事:エアコンからゴキブリを登場させない対策と外へ追い出す方法)
暑さが気にならない内部クリーン運転のやり方
内部クリーンは、カビを予防して私たちの健康を守ってくれる機能であることが分かりましたが、やはり夏に部屋が熱気に満ちてしまうのはとても不快です。
そこで、内部クリーンを効果的に使う方法をご紹介します。
内部クリーン運転は外出時にしよう
内部クリーンは暖房機能で本体内部を暖めるため、部屋が暑くなってしまうため、在宅時ではなく外出時に使用するようにしましょう。
内部クリーンは冷房などを使っていて電源を切ったときに自動で運転されるように設定されています。
運転終了後は、自動で電源がオフになるので電気代や部屋の温度が高くなりすぎるのを心配する必要もありません。
夜間、エアコンをタイマーでオフするよう設定している場合は、この際も内部クリーン運転が発動してしまい、部屋の温度が高くなって寝苦しくなる可能性があるため、夜間は内部クリーン運転を解除しておくことをおすすめします。
朝、出勤前など出掛ける前に内部クリーン運転を起動させておきましょう。
在宅時に使用する場合は換気は必須
どうしても在宅時に使用する場合は、内部クリーンにより発せられる湿気混じりの熱気で体調を崩すことがあるので特に夏は窓を開けてから行いましょう。
窓を開けられない場合、換気扇を回すだけでも湿気や熱気を逃すのに効果的です。
内部クリーンは長い場合ですと120分かかるので、夏は扇風機を使用し、こまめに水分を取りながら無理せず行ってくださいね。
送風運転に変える
内部クリーンの機能には劣りますが、冷房の代わりに使うことで送風運転でもある程度結露を予防してカビの発生を抑えることができます。
また、内部クリーンの代わりに冷房の設定温度を上げるという方法も結露が発生しにくくなり、すでに発生した結露もゆっくりと乾燥していくのでおすすめ。
送風運転よりは電気代がかかってしまいますが、涼しいままカビを予防することができますよ。
1時間ほど運転してエアコン内部の湿気を乾燥させてから冷房を使用しましょう。
ただし、送風運転などは、内部クリーンをどうしても使えないときだけにして、こまめに内部クリーンを行うようにしてくださいね。
内部クリーン運転の消し方
内部クリーンは冷房や除湿機能を使ったあと、自動で運転を開始しますが、毎回内部クリーンを行いたくないという場合はリモコンの操作で簡単に解除などの設定を行うことができます。
たとえば、ダイキンの場合だとエアコンを停止し、もう1度停止ボタンを押したら内部クリーン運転もとまります。
(関連記事:エアコンの除湿が効かない理由は?原因と解決策を徹底解説!)
月1回、内部クリーン運転を活用しカビ予防をしよう!
エアコンのカビ掃除で内部まできれいにできたら、内部クリーンでカビが発生する環境を作らないようにしましょう。
エアコン掃除を行っていれば、ホコリなどの汚れやカビによるニオイが発生する心配もありません。
エアコンを使わない季節にも、部屋の湿度によってはエアコン内部にカビが発生する条件が整ってしまうので、月に1度は内部クリーン運転でカビを予防していきましょう。
カビのエサとなるホコリや油汚れを予防する方法として、エアコンカバーを取り付けておくのも効果的です。
(関連記事:エアコンのカビの原因は?発生しやすい場所や病気リスクなど徹底解説)
まとめ
エアコンの内部クリーン運転についてより理解が深められたのではないでしょうか。
内部クリーンはエアコンのお掃除機能ではなく、乾燥させる機能でカビを予防する効果があることが分かりました。
内部クリーンを使うと湿気混じりの熱気で不快な思いをしますが、使い方に工夫すれば問題はありません。
送風運転に切り替えたり、冷房の設定温度を上げるだけでも湿気を飛ばすことはできるので、在宅時など内部クリーン運転がむずかしいときだけこの裏ワザを試してみてくださいね。
内部クリーンを効果的に使って、エアコンを清潔に大事に使っていきましょう!